高齢者新人類ってどんな人類?

現在の中年世代(団塊の世代)は、今の高齢世代とは違った消費者、高齢者の文化の創始者となる資質を持っていると思われる。今までのシニア、シルバーとは違う価値観で、新しい生活スタイルを志向するグループが出現している。

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高齢新人類とは
「高齢新人類」という表現は文京女子大学の小川智由教授らの研究グループのネーミングと思われる。
いわゆる団塊の世代のことを指しているわけで、今までのシニアとかシルバーといわれるお年よりのイメージとは違う人たちが出現してきている。
英語表現では「エルダー」(年を重ねた人)とネーミングされている。
2012年には団塊の世代が65歳以上になり、そのときには今のお年より的イメージとは違った新人類が出現すると見られている。
このサイトでは、これらの表現を積極的に採用させてもらっている。
どんな特徴を持つのか
文京女子大学経営学部と電通パブリックリレーションズは首都圏の50歳〜79歳までの男女計600人を対象にライフスタイルの調査を実施した。
回答の分析結果より、次の4タイプの高齢者グループが形成されていることを突き止めた。

「エンジョイグループ」
 全サンプルの11パーセント。おしゃれで、行動的。自分の生活を楽しみ、子孫に美田を残さない「楽天行動型」グループ。

「コミュニティグループ」
 全サンプルの47パーセント。地域活動に積極的で、政治意識が高く、趣味活動も活発な「地元世話役型」グループ。

「オールドファッショングループ」
 全サンプルの23パーセント。行動は静的、現状を肯定して質素。清く正しくの「保守堅実型」グループ。

「チャレンジグループ」
 全サンプルの19パーセント。先進性を持ち、自然を愛し、勉学に努める「自己研鑽型」グループ。

分析の結果から、今までのお年より敵イメージとは全く違った新人類の出現に注目。
その特徴を

「おしゃれで行動的」

「自然を愛し先進的」としている。

(静岡新聞トークバトル)
同新聞の1999年3月21日付けのトークバトルでは高齢新人類という言葉への投稿が掲載されている。

経済企画庁も高齢新人類の登場を予測
経済企画庁の「コスト体系の変化と経営・生活スタイル研究会」(座長川口順子サントリー常務)が「こうすれば日本の生活は楽しくなる」と題した報告書を発表。

高齢者の高学歴化、大都市圏に住む割合が高くなり、テニスやスキー、ロックコンサートを楽しみ、パソコンやクルマ、携帯電話を抵抗なく使いこなせる「高齢新人類」が登場すると予測している。

高齢新人類に寄せられる期待
団塊の世代はかつて、社会正義を求めて立ち上がった全共闘世代だ。
その後、高度成長に取り込まれて会社人間として過剰労働をこなしてきた。
その人々がもうじき定年を迎え、時間とヒマを手に入れるのである。
この900万人という最大の人口構成比率を誇る人々は「若々しい高齢者」として、時代、ファッションを先導するマーケットリーダーになる可能性が大きいと期待されている。
金、時間、エネルギーもある、新たな高齢者が国内市場を引っ張るようになると予想されている。

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